お茶の魅力を引き出す温度と浸出時間について
お茶の美味しさは、お湯の温度や浸出時間で決まります。茶葉の種類や目的に合わせてお湯の温度や浸出時間を調整すると、本来の味や香りを引き立てることができるのです。 こちらではお茶の魅力を引き出す温度と浸出時間についてご紹介します。
お湯の温度
お茶が持つ旨味や香りを引き出すためには、茶葉に含まれている成分が重要なポイントになります。種類によって含有量は異なりますが、アミノ酸・カテキンはお茶の代表的な成分で、アミノ酸は旨み成分、カテキンは渋味成分とされています。
アミノ酸とお湯の温度はあまり関係ありませんが、カテキンはお湯の温度が高ければ高いほど多く溶け出し、低ければ低いほど溶け出しづらくなります。そのため、ほうじ茶など香りを楽しみたいお茶の場合は沸騰したお湯で淹れ、渋みの強い煎茶の場合は、一度湯飲みや急須に移して80~90度ほどに下げたお湯で淹れると渋みを抑えられます。温度が低いと甘みが出ます。高級茶葉は高い温度でも美味しく飲めます。このようにお湯の温度や茶葉の違いで、味や香りをお好みで調整することができます。
また、お湯ではなく水や氷水を使った“氷水出し”という方法もあり、この方法だと、カテキンを出さず、カフェインもほとんど出ないため、妊婦さんやお子さんにも安心で甘いお茶を淹れられます。夏場の飲み物として最適です。スポーツ選手も利用しています。
浸出時間
浸出時間とは、茶葉をお湯に浸す時間を指します。茶葉の浸出時間は1分の差でも味や香りに違いが出ます。上記のように香りを楽しむために熱湯で淹れるお茶の場合は、30秒という短い時間でも茶葉が持つ魅力を引き出すことができます。
お湯の温度を少し下げる普通煎茶の場合は約20~30秒、上級煎茶の場合は約40~60秒と少しだけ浸出時間を長めにとると良いでしょう。
氷水出しは5分間浸出するのが一般的です。茶葉10gに対して氷水を100ml入れ、5分間浸出します。エスプレッソ緑茶を作る場合、茶葉10gに対して40mlの氷水で5分間浸出します。
このようにお茶の葉が持つ魅力を引き出すポイントを押さえておくと、より一層魅力的なお茶をお楽しみいただけます。
自分で淹れるお茶には、ペットボトルで販売されているお茶とは違った香りや味を楽しむことができるというメリットがあります。
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