煎茶について

日本茶の特徴ともなっている緑茶は、茶葉を摘み取った後に送風や加湿、蒸熱や冷却などの熱処理を行って、茶葉の発酵を抑える加工が行われています。この酸化酵素の働きを止めることで、茶葉が緑色になるのです。緑茶には、煎茶や玉露、ほうじ茶などの種類がありますが、この中から煎茶の特徴についてご説明いたします。

煎茶の特徴

緑茶の代表ともいえる煎茶は、茶葉をお湯で煮出し、出た汁を飲むことから「煎じるお茶」で煎茶といわれています。現在、流通している茶葉の半数以上が煎茶、深蒸茶ですが、多くは蒸して味を調えたものです。近年多く出回っているのが深蒸茶です。茶葉を蒸す時間が煎茶より長めのものです。いづれも春の日光を浴びて緑の新芽・若葉が出てから摘み取った茶葉が一番美味しい一番茶となります。

なお、新芽の成長の頃は、霧(川霧、朝霧)が発生して日光、紫外線を抑えることで旨み成分が増して美味しいお茶ができます。山間地の茶が良質で美味しいとされる理由は、その自然条件にあります。

煎茶の摘採は5月前後に行われ、熱処理(蒸す・炒る)して酸化酵素を止めた後、茶葉を柔らかくするために揉み作業を行います。さらに、形を整えて香りや味を引き出し、保存に耐えられるように仕上げを行って美味しい茶葉となります。

煎茶・深蒸し茶の味と色

一般的に、煎茶・深蒸し茶の味はほどよい渋味と爽やかな香りが特徴です。製法や銘柄、お茶の淹れ方によって、甘味や旨み、苦味、渋味のバランスが変わってきます。様々な煎茶を試してみてはいかがでしょうか。煎茶の色味は少し黄色がかった色で昔からのお茶の色はこの煎茶の色です。近年多く飲まれている深蒸し茶は、鮮やかな緑色が特徴です。静岡で始まった深蒸し茶の製法は、色と味で好まれ、今では全国的なお茶の特徴となっております。

【日本茶の主な成分】

日本茶・緑茶(煎茶)には次のような体と健康に良い成分が含まれています。

カテキン:
渋味の主成分であるカテキンはポリフェノールの一種です。タンニンとも呼ばれています。
ビタミン:
お茶には、ビタミンCやビタミンB群、ビタミンEなどのビタミンが複数含まれています。
カフェイン:
お茶の苦味にあたる成分です。気分転換、利尿作用などの効果がありますが、摂り過ぎには注意が必要です。
テアニン:
お茶の旨みに関係している成分です。脳神経細胞保護、血圧上昇、抑制効果、カフェイン抑制作用など、リラックス効果リラックス効果があります。
ミネラル:
私たちの体に欠かせない成分です。体内で作り出すことができないため、食品で補う必要があります。

等々、特に煎茶には様々な有効成分が含まれています。

煎茶のおいしい淹れ方

煎茶は緑茶の一種で、最も飲まれている日本の代表的なお茶です。 摘採後に熱処理(蒸す・炒る)することで発酵を止め、揉みながら乾燥させ、茶葉の形状を整えて作ります。甘みと渋みがほどよく、爽やかな味わいが魅力の「煎茶」の美味しい淹れ方をご紹介いたします。

煎茶・深蒸し茶の淹れ方(2人分)

【緑茶を美味しく淹れる目安】

「茶葉の量」約4g(ティースプーン約2杯)
「湯の量」150~200cc
「湯の温度」上級茶:約80℃、普通茶:約95℃
「浸出時間」上級茶:40~60秒、普通茶:20~30秒

【緑茶を淹れる手順】

(1)急須に茶葉を淹れます。

(2)お湯を一度湯飲み茶碗に注いでから急須に移します。こうすることで、お湯の温度が適温になり、同時に湯飲み茶碗を温めることができます。

(3)普通茶であれば20~30秒、上級茶であれば40~60秒浸出させます。短時間でさっと淹れることで雑味が少なくなります。このとき、急須をゆすると苦味やにごりが出てしまいます。

(4)湯飲み茶碗に少しずつ均等に注ぎ、旨みが凝縮されている最後の1滴まで絞りきりましょう。急須にお茶を残さないことで、2煎目も美味しくお召し上がりいただけます。

(5)すでに茶葉が開いているので、2煎目からは待つ必要はありません。急須にお湯を注いだら、すぐに淹れるようにしてください。

人気の「焼酎の緑茶割り」

男女問わず人気を集めている「焼酎の緑茶割り」。緑茶に含まれるタンニンの苦味とすっきりとした爽やかな香りが、焼酎の味を引き立てます。特に、お寿司やお刺身など生魚料理と相性がよく、生魚の生臭さを抑えて旨みをアップさせるといわれています。 作り方はとても簡単で、お好みの濃さで淹れた緑茶をお好みの焼酎で割るだけですので、ご自宅でも気軽にお楽しみいただけます。

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