お茶と健康飲料の魅力
お茶のビタミンC・茶カテキン

お茶と健康飲料の魅力

お茶のビタミンC(vitaminC)とカテキン(catechins)

お茶のビタミンC

 緑茶にはビタミンCが多く含まれます。特に製造直後の緑茶には600mg/100gと高い含有があります。 なお、茶の仕上げなどの処理、貯蔵過程でビタミンCの酸化が少しずつ進んでいきます。 ビタミンCは、体内でのビタミンEの再生やコラーゲンの合成に役立つものであり、健康的な皮膚や体内環境を改善・維持するのに必要な成分です。
 ビタミンCがもっとも多い緑茶は煎茶です。市販される煎茶でも250mg/100gほどのビタミンCがあります。 はお、ウーロン茶や紅茶などの発酵したお茶は極めて少なくなります。その他ビタミンB1、ビタミンB2の量も相対的に緑茶に多く含まれます。
ビタミンB1:皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きや糖質を栄養源として使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。
ビタミンB2:糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。

お茶のビタミンCとカテキン
お茶のビタミンCとカテキン
〔松村敬一郎編『茶の科学』(朝倉書店)より〕

お茶のカテキン

お茶にはエビガロカテキンガレートというカテキン類が約50~60%含まれます。カテキンは、ポリフェノールの一種で、お茶の渋みの成分です。カテキンは抗酸化作用と脂肪の燃焼に効果があり、血中コレステロールの低下、体内脂肪の低下、がん予防、虫歯予防などの抗菌作用で健康的な体の維持、老化抑制にも効果があります。特に新茶に多いです。
なお、カテキン類の含有は緑茶に多く、製造過程で発酵させる中国茶や紅茶は少なくなってしまいます。また、玉露や抹茶などの黒い幕で覆って太陽の光を遮る茶は少なくなります。

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